久しぶりのペレットストーブメンテナンス。ストーブを使う期間にはなかなかメンテナンスはしないもんで、ゴールデンウィーク明けにメンテナンスを実施することが多い。今回は個人宅ではなく、施設に設置されてたペレットストーブです。管理する人が変わったり複数いる場合、人が変わる度に使い方や日々の利用者が行うメンテナンスを説明する場面が出てくる。もし異変を感じたら遠慮なく聞いて欲しい。なんか変だなと思いつつ動くから使っていると、大掛かりな作業が必要になることもあったりする。
写真がうまく撮れなかったが、ペレット燃料を燃焼室に運ぶスクリューがペレット燃料から出てくる木の粉で塞がれている。こうなると燃料が運ばれず点火しなかったり、火力が上がらない等の不具合が出てくる。タンクにペレット燃料が無くなるまでペレット燃料を使い切ると、タンクの底が見えて木の粉が溜まっているのは確認しやすいが、タンクのペレット燃料を使い切った場合スクリューを回転させてペレット燃料をスクリューに充填させてあげる作業が必要になる。通常はペレット燃料が無くなると火が消えるのでペレット燃料が無くなる前に補充するからタンクの底にあるスクリューは見ることがない。個人宅でペレットストーブを利用している場合にはこのような不具合は起こりにくい。毎年ペレットストーブに対する経験値が上がっていくからだ。5年も使っていればお客さんの方がペレットストーブの取り扱いに詳しくなってくる。
この燃料タンクの掃除は年1回のメンテナンスで足りるのだが伊達市のペレット燃料の場合、粉が多くシーズン中に2回くらいは掃除機で吸い取って欲しい。ペレットストーブ利用者がやってもらって大丈夫な作業で、掃除機で吸い取った後にスクリューに充填されているペレット燃料も吸い取られる。スクリューに燃料が充填されちゃんと点火されるまでに点火動作を2、3回繰り返すと普通の燃焼をしてくれるはず。スクリューだけを回転させられるタイプのペレットストーブもある。
ペレット燃料を使い切り(またはタンクから取り出す)粉を掃除機で吸い出す。
タンクにペレット燃料を入れて、燃焼室にペレット燃料が落ちてくるまで点火動作を繰り返す。
燃焼が継続すればOKです。
木の燃料はガスや灯油のように品質が安定していない。製造された季節、木の種類や乾燥度合い、ペレット燃料を製造する機械など、同じ工場でもさまざまな要因でペレット燃料の質は変化しやすい。ペレットストーブ自体の不具合がなくても燃焼がおかしくなる場合もある。